「そこをもっと強く」 や 「そこだけでいい」 の真偽
一番身近な 「滞り」 として肩こり、がありますね。
1例でしかないのですが、肩がこってる場所だけを、「もっと 強く!」と物足りなさの挙句 傘の柄などで、「こり」を破壊したい衝動に駆られたことはないでしょうか?
結果 悪循環を繰り返します。
たとえ話ですが、「筋トレ」の目的は、筋肉を鍛えて、筋繊維を太く、結果「腕を太くしたい」や「硬くしたい」というもの。
腕たてを、限界近くまでしていると、乳酸」がたまり、ヘロヘロになります。 この時細い筋繊維のそれぞれに微細にキズが入り、じんわり出血した状態から48時間以上かけて、復活を果たし、以前の状態よりも強固になっていきます。
コリの話に戻りますが、流れをせき止めている コリを粗く、クラッシュすると、流れずに、再度 強固に鍛えられて復活してしまう。
通せんぼしている障害を、氷の塊に見立てて、周囲 周辺から溶かして小さく動かしたりといったイメージで 「水路」 を空けていきましょう。
次に箇所の話
症状(痛みや不調のある場所)のある場所が 諸悪の根源とは限りません。
ピストルで、窓ガラスを撃ちぬくと、派手に割れます。 症状のある場所を窓ガラスとすれば、離れたところにあるピストルを、処理しなければ、直した窓ガラスはまた割れるかもしれません。
例にあげた 「肩コリ」 という一般的な症状も、ある人は目から、 ある人は足から
または腰から、 または内臓からといった具合に人それぞれ 原因が違って当たり前。
だから広い範囲の触診の反応を見ないと 人によって差がでてきてしまう。
体や心の不調は各個人の生活スタイルの結果なので、パターンはあっても、他人の経験通りの場所が、自分にあてはまるとは限りません。